日比谷カレッジ 江戸文化歴史検定×ジャパンナレッジ講演会 お江戸ルほーりー文化講座⑤ 「幕末維新のバイプレイヤーズ~ヒーローを陰で支えた名脇役6人」レポート

9月13日(水)歴史作家の堀口茉純氏を講師に迎え、江戸文化歴史検定×ジャパンナレッジ講演会「お江戸ルほーりー文化講座」の第5弾を開催しました。今回はテレビの歴史番組へのご出演も多い、東京大学史料編纂所教授の山本博文先生にご意見番としてご登壇いただきました。

「幕末・維新のバイプレイヤーズ~ヒーローを陰で支えた名脇役6人」と題し、堀口氏が独断と偏見で選んだ6人の幕末・維新期の脇役たちを発表し、山本先生にご意見をいただきながら紹介していくという形式で進めていきました。

注目の一人目は幕末の最初と最後に立ち会った、中島三郎助(なかじま・さぶろうのすけ)。その顔が映し出されると、会場のあちらこちらで声があがりました。

 

中島三郎助は浦賀奉行の与力で、ペリー来航の際、最初に交渉した人。ぜんそく持ちで病弱だからこそ、体を鍛え剣の腕を磨いた三郎助の青春時代や、ペリーより前に来たアメリカ人がいてひょんなことから川越藩と一触即発になったという浦賀でのエピソードなど、堀口氏は幕末の光景と三郎助の人生を行ったり来たりしながら、箱館戦争で彼が壮絶な最期を遂げるまでを語っていきます。

ある日訪ねてきた三郎助のご子孫が史料編纂所の助けを借りつつ、たった一人で『中島三郎助文書』をつくったこと、函館には中島町という地名がいまだ残っていること、約30年前の年末時代劇では三郎助を若林豪さんが演じたことなど、山本先生もとっておきのエピソードを次々披露してくれました。

残りの5人は誰なのか――。カレーを紹介したり、写真を撮ったりしながら明治期に活躍する基礎体力を幕末に培った福沢諭吉、文久政治史の中心人物だったけどいつの間にか脇役になってしまっていた薩摩の島津久光、身分にこだわらず人材を抜擢した「そうせい公」長州の毛利敬親、幕府の優秀な人材で横須賀製鉄所など以後の日本の繁栄の礎をつくった小栗上野介(おぐり・こうずけのすけ)、篤姫と和宮の嫁姑対決を見ていた大奥代表庭田嗣子(にわた・つぐこ)といったメンバーでした。

終演後、ご参加の方々は感想を語り合ったり、笑い合ったりしながら帰って行かれました。「知らない人だらけだったけど、とっても感動した!」と言ってくれた方もいらっしゃり、第二弾を期待する声が多く寄せられました。

 

 

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