演劇への入口講座 第7回 小鼓で楽しむ能 ~能の魅力 レポート

10月8日(土)「演劇への入口講座」の第7回目として、「小鼓で楽しむ能 ~能の魅力」が開催されました。
能の中でも小鼓に焦点を当てた、一味違った目線でお話をいただく今回の講演会。

大倉源次郎氏を紹介する田村民子氏

講師は小鼓方の第一人者、大倉流の十六世宗家、大倉源次郎氏と、「伝統芸能の道具ラボ」の主宰を務めている田村民子氏です。

小鼓を組み立てる大倉源次郎氏

まず初めに、小鼓の説明があり、大倉先生が実物をお見せする、と「小包(こづつみ)」に「小鼓(こつづみ)」を包んだ状態でお持ちになり「これは小包です」と笑顔でお話しをすると、会場全体がドッと笑いに包まれました。

しかし、中から取り出した小鼓は、私達が見慣れた姿とは違ったものでした。
そこにはまだ組み立てていない状態の小鼓が入っていたのです。
「能や狂言を見たことがある」と答えた方が9割もいた今回の講演会ですが、誰も分解された状態の小鼓は見たことがなく、先生が一から小鼓を組み立てていく様子や、縄も胴もない状態で面を打つ時の普段と違った音色に、会場からは驚きの声があがりました。

小鼓の組み立てが終わったところで、大倉先生による「小鼓を持ったつもりで小鼓のお稽古をする」という、先生曰く「エア小鼓」状態で、参加者に小鼓の打ち方をレクチャーするコーナーがスタートしました。

大倉源次郎氏による打ち方のレクチャー

先生のリズムに合わせて、参加者が「ホヲ」と声を上げ、手を打つ。
最初はそれぞれのリズムが合わない状態が続きましたが、打ち続けるうちに自然とリズムが合うようになり、最後は会場全体で1つの音になるほどの一体感が生まれました。

「エア小鼓」が終わった後は、小鼓をまた分解し、胴だけを取り出して、そこに描かれている絵の説明と、込められたメッセージについての解説や、歴史などを大倉先生がユーモアも交えて熱く語りました。

大倉先生曰く、「関西の人間なものですから」と、終始笑いを誘った講演会は、その面白さと感動が相まって、あっという間の2時間が終了しました。

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